季節性情動障害(冬期性鬱病)
気分障害と季節との関係を模式図に示しました。気分障害による患者数は春から夏にかけ増加し、秋になると減少することが報告されています。これはわが国だけの現象ではなく、世界的に同様の傾向が認められています。
このような季節変動をもたらす要因として、春になると気温が急激に上昇し、日最高気温と日最低気温の温度差(日較差)が激しく不規則になることや、日射量が急激に増大することが情動中枢に影響を及ぼしているのではないかと考えられています。
また、各種生体機能は約25時間単位で変動する日内リズムを有していますが、双極性気分障害の患者さんにおいては、この日内リズムが変調をきたしていることが認められています。
気分障害の中には、秋から冬にかけて大うつ病相を示し、春から夏にかけて症状が軽減する季節性気分障害が報告されるようになってきました。このことから、冬季うつ病ともいわれています。季節性気分障害の特徴は、冬の日照の少ない緯度の高い地域に発症率が高いことが認められており、症状の軽減には高照度光療法が有用なことから、発症は生体リズムと関連すると考えられています。また、男性よりも女性での発症が多いのも特徴です。
アメリカニューヨーク市の人口の約25%が秋から冬にかけて気分が悪化し、この内3〜10%が季節性感情障害と診断されたことが報告されています。わが国においては、年間数十名が季節性感情障害と診断されています。
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